一億三千万人のための小説教室 を再び読んで

「一億三千万のための小説教室」を読みました。

 

元々は大学一年生くらいで買った本です。

 

小説を書く為に、創作学科がある大学に行ったのですが、そこで大事なことに気づいてしまいました。

 

書くべきものがないことに。

 

自分が小説で感動したように、他の多くの方たちに感動を与えたい。

 

立派な想いだと自負しますが、悲しいことにそれを伝えるべく物語がありませんでした。

 

結局は、きちんと創作を卒業論文がわりに提出するのですが、この時の衝撃は未だに忘れられません。バカですね。

 

小学生の時に、漫画を描いている女の子がいましたが、漫画も小説も自ずとはじめるものらしいです。

 

前置きが長くなりましたが、再び小説を書こうと思い立ったので、読み返していました。

 

この本は「」の中には。はつけない、みたいな執筆する上での技術を論じている本ではありません。

 

小説を書く為の歩き方を提示する本です。

 

久しぶりに読み返しましたが、読んでよかったです。

 

問題は、何をマネするのか。

 

何を書くのか。

 

本当に知っていることを書くべきだそうです。

 

「知っていること」と「本当に知っていること」は違うのです。

 

 

私は何を知っているのでしょうか。

 

ソクラテスではないですが、私が知らないことを探した方が、早く見つかりそうです。

 

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))